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「最後までかっこよかった」「情熱・信念を引き継ぎたい」川本和久監督の死去に教え子たちは

無名だった福島大学を頂点にまで押し上げた川本和久監督。選手たちを導き、守り、陸上王国・福島の発展に力を尽くしてきた。
恩師の訃報に接したのが、教え子たち。

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二瓶秀子さん:「病状とかは知っていたので、心の準備はできていたんですけども、でもなんかずっと生きているようなイメージがあったので、やっぱりなんでしょう、何とも言えない」

陸上100mと200mの元日本記録保持者の二瓶秀子さん。
福島大学に入学してから引退までの約12年間、川本監督の指導を受けてきた。
二瓶秀子さん:「厳しい方でした。競技だけではなく、人間として人を育てていくっていうのを目指していたと思います」

今は、福島県福島市の笹谷小学校で教壇に立つ二瓶さん。
週末には小中学生に陸上を教え、恩師のように福島県内の陸上競技の強化に尽力している。
二瓶秀子さん:「『かっこよく生きたい』っていつも言っていたので、かっこよく生きる自分をしっかりと演じていたわけではないけど、自分の信念に従って生きていた人だと思います。(最後まで)かっこよかったと思いますよ」

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400mハードルで、日本歴代2位の記録を持つ吉田真希子さん。

東邦銀行陸上競技部・吉田真希子コーチ:「先生から『吉田よかったな』と。『これからは日本記録じゃなくて、ただの自己記録なんだから、どんどん自己ベストを狙って頑張っていけばいいんだよ』と声を掛けていただいたことが、複数回の日本記録更新に繋がったと思っています。本当に川本先生のおかげで人生が変わって、今の私がいると思っているので、私の中では先生なくしてこの陸上人生は語れないと思っています」

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久保倉里美さん:「出会いに恵まれて、ここまでやってこれたんですけど。その中でも川本先生との出会いというのは、私の人生においての一番大きな出来事だったかなと思います」

久保倉里美さんは、女子400mハードルで2008年北京大会から3大会連続でオリンピックに出場。北京とロンドンでは準決勝に進出した。
久保倉里美さん:「何か一つのことに対して追求したりだとか、自分で考える力、そうさせてくれたのは川本先生の教えがあったからこそなので」

体調不良のなか臨んだという、ロンドン大会の選考会。
川本監督のサポートをうけ、出場を決めた"あの瞬間"を忘れることができないという。
久保倉里美さん:「先生のぎゅっとした感じとか、みんなで大声で喜んだその風景というのはずっと忘れられない」

引退後は、新潟県で恩師と同じコーチの道を歩む久保倉さん。
コーチングについての悩みを相談すると、川本監督からは「下の世代に今度はお前が伝えてほしい」と思いを託されていた。
久保倉里美さん:「技術的な指導だけじゃなくて、私が教えてもらった人としての部分というのも大事にしながら、溢れる情熱というか貫く信念というかそういうものを私も引き継いでいきたいなと思います」