空前のおにぎりブーム到来!? 専門店が続々オープン こだわりの米と具材にハマる人続出【福島発】
日本人のソウルフード「おにぎり」 我々の食文化には欠かせない、昔から食べられているおにぎりが、いま全国的なブームとなっている。福島県内にも「おにぎり専門店」が続々オープン。今、アツイ「おにぎり」の魅力を深堀する!
<なぜブームに?>
おにぎりに関する本も出版している料理研究家・佐藤智香子さんによると、3つの理由が考えられるそう。
1.全国的に米のブランドが増え、注目されている。
2.米の魅力を伝えたいとビジュアルに訴えるようなカラフルなおにぎりが増え、SNS映えすると話題に。
3.コンビニ店で具にこだわったクオリティの高いおにぎりが販売され、商品開発が盛んになりバリエーションが増えた。
おにぎりブームの背景には、こうした理由があるのではという。
福島県内でも、様々なおにぎり専門店がオープンしている。話題のおにぎり専門店を取材した。
<組合せ自由自在・映えるおにぎり すず屋>
まずお邪魔したのは、郡山市桑野にある「美味しいおにぎりとお味噌汁のお店 すず屋」2023年5月にオープンし、夜はやきとり居酒屋、日中はおにぎり専門店として営業している。すず屋の小澤冴さんは「年齢層も幅広く、お年寄りからお子様までご来店いただいております」と話し、近年のおにぎりブームを肌で感じているという。
すず屋では、福島県天栄村産のコシヒカリを使用。甘みがあり粒が大きい天栄村のコシヒカリは、冷めてもおいしくいただけるので、おにぎりにはもってこい。
なんといっても特徴は、SNS映えする華やかな見た目。色とりどりの具材は、インパクトがある。具材はすべてトッピング自由。30種類の中から、2種類の具材を選ぶことができる。
数ある具の中で、一番人気の組み合わせが「すじこと漬け卵黄」漬け卵黄は、新鮮な卵を冷凍庫に入れて冷やし立体感をキープしている。
中には「めんたいマヨとからあげマヨ」といった、ちょっと意外な組み合わせも。
<こだわり食材は故郷・新潟から いとえ>
さあ続いて紹介するのは福島市の店。福島市仲間町にある細い路地を進んでいくと...奥にひっそりと佇むのが「おにぎりいとえ」。2023年1月にオープンした隠れ家的おにぎり専門店。店内は、なんともアットホームな雰囲気。店主の藤橋絵里さんは「おばあちゃん家みたいな、実家に帰ってきたみたいな、そういう雰囲気の店作りたいなと思って」と話す。
新潟県出身の店主が握るのは、地元・新潟の米や具材にこだわったおにぎり。食材は月に一度、新潟まで仕入れに行っているそう。特におすすめなのが、佐渡のあごだしで仕立てた銀鮭のおにぎりと、藻昆布塩おにぎり。
そして、かつおぶしならぬ「鮭ぶし」を使ったおにぎりも。甘みやうまみが強い鮭節は、香り豊かな米とも相性抜群だという。
店主の藤橋さんが、一つ一つ愛情を込めて握るおにぎり。こちらも味わってみてはいかが?
<福島トップブランド米を使用 にこまる>
2023年10月にオープンしたばかりの福島市野田町「onigiriyaにこまる」 青森県出身の店主が選ぶ青森県の具材と福島県のトップブランド米「福、笑い」のコラボを味わってみてほしい。