酒蔵に春を告げる伝統行事「甑倒し」酒造りが無事終わったことに感謝 <福島・二本松市 大七酒造>
福島県二本松市の大七酒造で行われたのは、酒米を蒸す最終日に行われる神事「甑倒し」だ。祭壇に見立てられたのは、酒米を蒸す際に使う「甑」と呼ばれる道具。蔵人が扮した神様に、関係者が玉串を捧げて酒造りが無事に終わったことを感謝していた。
日本の伝統的な酒造りは、2024年12月にユネスコの無形文化遺産に登録されていて追い風になることが期待されている。
大七酒造株式会社の太田英晴社長は「世の中の人が、日本酒って本当に世界から認められている存在なのだということを思い出してくれたと思うので、ぜひ改めて日本酒のおいしさを皆さんで楽しんでいただきたい」と話す。
大七酒造では、感染拡大により落ち込んだ売上は現在9割程まで回復しているという。