福島県で花粉の本格飛散はじまる 強い薬を処方してもらう患者が増加 ホームセンターは対策グッズが充実
3月13日、福島県郡山市の開成山公園。今にも花粉が飛び出しそうなほどスギの雄花が膨らんでいる。各地で花粉の飛散が観測された13日の県内。十分な対策が必要だ。
■マスク姿が目立つ
最高気温が13.6℃まで上がった郡山市。時折風も吹くなど花粉の本格飛散の条件が整ったためか、開成山公園ではマスク姿の人が目立つ。
「朝からひどいですね。だいぶきてます。(どんな症状?)目がかゆくて、くしゃみが止まらなくて」と話す人も。
■各地で花粉が飛散
いわき市でも山間部のスギ林から煙のように花粉が舞い上がる。
そして福島市でも...各地の花粉観測器では福島市で171個、郡山市で123個、いわき市では「極めて多い」5648個の花粉の飛散が観測された。
■増え続ける花粉症患者
医療機関は対応に追われている。
郡山市の薬局では、花粉症の患者が例年よりひと月ほど早い年明けから出始め、2月上旬以降増え続けている。薬をもらいに来た患者は「例年よりちょっとひどいような気がしますね。(症状が)目にこられるとパソコンの仕事をしているので、疲れがすぐ出てしまう」と話す。
■強い薬を処方してもらう人が増加
今年は飛散量が多いためか、この薬局では症状が重めの患者が多い傾向。そのため、病院で診察を受けて強い薬を処方してもらう人が増えているという。
山口薬局西ノ内店の森智之店長は「市販の薬だと効き目が弱いという印象を受ける患者さんが多いのか、(医師から)ちょっと強めの薬にしましょうかと話を受けて薬をもらっている患者さんが多いという話を伺います」という。
■ホームセンターも対策グッズ
こうしたなか対策グッズを充実させ始めたのがホームセンター。この店では入口の目立つ場所に売り場を設けている。なかでも人気なのが...「こちらのカーテン花粉キャッチカーテンシリーズですね。こちらは花粉キャッチ機能がついていますので、外から入ってくる花粉を軽減できる商品となります」とカインズ郡山富田店の大畑裕貴さんは話す。特殊な構造の繊維で花粉を絡めとるカーテン。
他にも眼鏡をかけても曇らないマスクや、衣類への花粉の付着を防ぐスプレーの売行きが好調だ。
カインズ郡山富田店・大畑さんは「これからどんどん飛沫が多くなりますので、対策用品を早めに準備していただいて少しでも症状を軽くしていただければいいと思います」と話した。
県内は14日も風が強く吹くとみられ、花粉の大量飛散が懸念される。