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<福島第一原発>「無意識で」作業員が飲食禁止エリアでペットボトル飲料を飲む 汚染は確認されず

東京電力は、福島第一原子力発電所の飲食が禁止されているエリアで、作業員が持ち込んだペットボトルの水を飲んでしまう事案が発生したと公表した。

東京電力によると、5月23日の午後4時半ごろ、構内での作業を終えた協力企業の作業員(30代男性)が、第一原発の退域のために構内循環バスに乗車していたところ、持ち込んだペットボトル飲料を飲んでしまった。
福島第一原発では、休憩所など一部の場所を除いては、放射性物質を体内に取り込んでしまわないように飲食を禁止することを規則で定めていて、作業員はこれを理解していたものの、無意識に飲料を飲んでしまったという。
作業員はその後、バス内での飲食禁止の規則を思い出し、バスを降りるときに所属する班長に自ら申告。口や鼻に放射性物質が付着していないか、内部被ばくがないかなどの検査を受け、放射性物質の体内への取り込みがないことが確認されたという。

東京電力は再発防止のための応急措置として、持ち込んだペットボトルをバス内ではシールで保護し開かないようにすることや、作業員同士で確認し合う対策をとっているとしていて「今後、同様の事例が発生しないよう再発防止策を講じる」としている。