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遅れる福島駅前再開発 気になる商業施設の行方 関係者は「焦ってほしくない」 まちづくりは一体的に

福島市の公共棟のコンセプト案が4月23日公表されたJR福島駅前再開発ビル。一方で、まだ全体像がわかっていない。市民が気になるのは、商業施設の行方だ。

福島市民に街で聞いた。
◇「どんなショップが入るのかなと、楽しみにしてますけども・・・」
◇「駅前はやっぱりデパートとか食料品とか、そういう物の方が年金生活者はいっぱいまちに来ると思うんだけどね」
◇「こういうところだとあまり想像つかないので、こういう商業施設の方が興味はあるかなとは思うんですけど」

公共棟とは別に市民が関心を寄せるのが商業施設の行方。それは新たなビルに入居する店側も同じだ。

もともと再開発エリアに店を構えていた化粧品店の大野屋。商業施設に関しては、テナント側の声にも耳を傾けて欲しいと考えている。
大野屋の塚原悠介さんは「正直あまり(行政に声が届いているとは)感じてなくて。例えばこういう意見を出したけどそれに対する(行政からの)レスポンスが何もないと」と話す。
福島市全体の賑わいにも関わる駅周辺開発。慎重に検討を進めることを求めている。
「(商業施設の)着工がだいぶ伸びているという状況かなと思うんですけど、焦って欲しくないなという風に私は思ってまして、やっぱりじっくり行政も市民も納得するような形のものを作り上げるべきで」と話した。

イトーヨーカドー福島店の閉店まであと2週間ということも忘れてはいけない。
以前、「福島駅の東口と西口のまちづくりを一体的に進めるまたとない好機」とした福島市の木幡市長。この成功を多くの市民・県民が待ち望んでいる。