ニュース

書かない!待たない!回らない! 手続きをワンストップ 南相馬市役所が福島県初の窓口サービス導入

新生活で別の市町村へ引っ越しをする際、必要になってくるのが行政への手続きだ。
住民票の異動や児童手当の申請などがあるが、こども3人がいる家族の場合、書類に何回家族の名前を書く必要があるか?正解は・・・26回

福島県南相馬市では、3月27日からこれが・・・
「すごい迅速な処理をしていただいて、私たちは簡単だなって思いました」「ありがたい助かります」南相馬市役所を訪れた人からの反応だ。その答えは窓口にあった。

これまで住民票の交付など各種手続きを受けるために必要な申請書。それを書くための記載台がなくなっていた。何がどう変わったのか?

3人のこどもがいる場合、これまでの手続きの流れを再現すると、まずは市民課で住民票の異動。次に別の庁舎にあるこども家庭課に移動をして児童手当、こども医療費の申請。再び市民課に戻って、住民票の交付を受けマイナンバーカードを更新。
全ての書類を合わせると、氏名を書く回数は26回!住所を書く回数は17回!生年月日を書く回数は13回!庁舎内の移動なども含め手続きには82分かかるという。

それが新たに導入したシステムで書かない!待たない!回らない!本人確認の書類を提出し、質問に答えれば申請書が作成され、最後は署名をするだけで手続きが完了する。多くの手続きがワンストップで完結し、職員も負担軽減や業務の効率化が図れる。
南相馬市の常木孝浩副市長は「かなりですね、いただいた申請書を手打ちしたりだとか、手打ちして入力したもののチェックだとかでかなり大変だったのが一気になくなりますので、いい取り組みかなと考えています」と話す。

福島県内の自治体として初めて導入されたこの窓口サービス。
現在は税金の証明申請など87の手続きがワンストップ化されていて、南相馬市では今後もサービス拡充を目指すとしている。