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全国で唯一 「日当制」だった矢祭町の議員報酬 月額制へ なり手不足の解消にも期待<福島県>

3月28日に開かれた福島県矢祭町の臨時議会。4月1日から16年ぶりに「日当制」から「月額制」に戻すことが、全会一致で可決された。

矢祭町は、歳出削減のため2008年から議員報酬の「日当制」を導入。
報酬は一日当たり3万円。年収は「月額制」と比べ3分の1となる約100万円となり導入以降の16年間で約3億2000万円の削減に繋がった。

これらの歳出削減で、矢祭町の財政が安定したことから再び導入された「月額制」には、別の効果も期待されている。
3月に行われた町議会選挙は、定員10に対し立候補者は10人で無投票となった。報酬が増えることで、以前よりも増して議員活動が行われ、また"なり手不足"の解消にも期待がかかる。

特別委員会の緑川裕之委員長は「16年間、日当制でやってきて、担い手・これからの方のためにも月額制の報酬に戻すべきだと、皆さんで話し合って決まった」と話す。

議員に支払われる額は、月額20万8000円で4月から支給となる。