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新型コロナ・5類移行から一年 感染者は増減繰り返し 不可欠だったマスクは…売上は減少も種類は豊富に 

新型コロナの5類移行から5月8日で一年となる。

<最新の感染者情報>
福島県内82の定点医療機関によると、4月22日からの一週間で県内の感染者は252人。前の週からは減少傾向だが、いまだ200人を超える人が感染している。

新型コロナが5類に移行した日から一年間の感染者数の推移を見ると、徐々に減少しているわけではなく、増えたり減ったりを繰り返している状況だ。特に多くの感染者が確認された時期は、お盆休みや夏休み、冬休みで外出する人が多かったことが原因とみられている。

なくなった訳ではない新型コロナへの感染。しかし、この一年で多くの人の行動にも変化が見えてきている。

<意識や行動に変化>
5月7日、福島市のJR福島駅前。
マスク姿の人の姿が多く見られたが、意識や行動は変わってきている。
◇「遠くにライブとか、旅行に行けるようになったかなと思います」
◇「当時はリモートだったり、在宅っていうのを会社も推奨していましたけど、現在は日常に戻っておりますね。マスク、もういい加減いいんじゃないかなと思うんですけど、でも、すれ違う人が嫌がるんだってことであれば、していた方が無難かなって思って」

新型コロナへの人々の受け止め方の変化は、ドラッグストアの品揃えにも影響を与えている。

福島テレビ・松山理穂アナウンサー:「1年前、こちらの店舗では入口の目立つ場所に箱マスクが山積みされていたそうなんですが、今は別の季節商品が陳列されています」

<売上はピーク時の半分以下に>
ハシドラッグ南福島店ではこの一年でマスクの売り上げがピーク時の半分以下になった。2ヵ所あったマスク売り場は1ヵ所に集約し、面積は4分の3程度に縮小したという。
ハシドラッグ南福島店・佐久間翔大さんは「やはりマスクをつける方自体が少し減ってきましたので、他の商品を前に出して売っているという形になります」と話す。

<ファッション性重視に>
その一方でバリエーションは豊富になり、2023年より3割ほど多い約150種類を扱っている。マスクが生活に定着したことで、デザイン性などを重視する傾向が強くなってきたという。
ハシドラッグ南福島店の佐久間さんは「息のしやすさとか、見た目、ファッションの一部としても取り入れている方が多いと思います」という。

また、ハンドソープは通路の目立つ場所から通常の売り場のみでの販売に。
一時は売り切れることもあった鎮痛剤や解熱剤は、最近では安定的に供給されるようになった。

新型コロナの5類移行から5月8日で一年。社会はコロナ禍前の日常を取り戻しつつある。