アナウンサーアナウンサー日記

幡谷明里

東日本大震災・原発事故から10年


今年は東日本大震災・原発事故から10年。
被災した故郷「双葉町」を想い、一音一音を奏でている箏奏者、
大川義秋さん(25歳)を取材しました。

「箏の音色は、優しくて、繊細で、そしてどこか寂しさも感じる、
だからこそ、傷ついた方の心に寄り添ってくれて癒してくれる力がある」
この大川さんの言葉が胸の奥に強く残っています。

震災当時、中学3年生だった大川さん。避難先の高校で箏と出会い、
つらい過去を乗り越え、前に進んでいるその姿に感銘を受けました。

私がアナウンサーを目指した理由も10年前の震災・原発事故。
私は当時高校1年生、
福島県天栄村で専業農家を営む我が家は、風評被害を目の当たりにし、販路はゼロに。
そんなときに我が家の取材をし、助けてくれたテレビ局。
今度は自分がテレビ局の人間になって「誰かの力になりたい」と、テレビ局を目指すように。

大川さんと重なる部分が多く、前を向き活動の幅を広げている大川さんから多くのパワーをもらいました。
私ももっともっと復興のために頑張らないとと、背中を押して頂いた気がします。

私に今できること、それは頑張っている人たちの声をひろって
その姿をテレビの力を借りて、みんなに届けること。自分が代弁者になること。
コロナ禍で制限はありますが、もっともっと視野を広くして、色々な方々と交流をして
声をひろっていきたいです。

特集の放送は、明日9月10日(金)
「テレポートプラス」16:40~19:00
18:25頃 放送予定です。

大川義秋さんの勇姿をご覧いただきたいです!

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