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福島の桃源郷へようこそ ベトナムからのチャーター便が福島空港に就航 初就航の航空会社に期待

3月28日福島空港に初めて就航したベトナムの航空会社のチャーター機。ベトナムの皆さんが楽しんだのは、春の福島、「花」と団子」だ。

ベトナムのダナン国際空港からやってきた白い機体の飛行機が福島空港に到着した。28日朝、福島空港に着陸したベトトラベル航空のチャーター機。ベトナムの大手旅行会社の子会社が運営する航空会社で、福島空港への就航は初めて。
福島県や自治体のマスコットキャラクターが出迎え、空港関係者から桃のジュースなどが手渡された。
福島県空港交流課・伊藤裕幸空港利活用担当課長は「やっとこの日が来たなというのが正直なところですけども(親会社の)ベトトラベルさんは非常に大きな会社ですのでその力もお借りして、1人でも多く福島に来て頂くねらいがございます」と話す。

ベトナムは日本に親しみを感じる人が多いといい、県の積極的な売り込みもあり実現した今回のチャーター便。4月にかけて4回ツアー客がやって来る。

ベトナムからの観光客は「みなさん歓迎して頂いて本当に嬉しいです。大変満足しています」「(楽しみたいのは)1番は桜を見ること、2番目は福島県の心温かい人と会うことです」と話す。
そこで、ベトナムの人たちが向かったのが・・福島市。花見山周辺を散策した。お目当てのサクラは河津桜や東海桜が見頃。写真撮影を行いみなさんの笑顔も満開だ。「素晴らしい!日本の花はすごくきれいです」「日本の桜は世界で一番だと思います」と話す。

花見以上に盛り上がっていたのが振る舞い酒と団子。「花より団子」は万国共通のようだ。「美味しいです。団子は日本の味という感じです」「日本酒を飲んでみると美味しかった。飲んで体が温まりました」

福島を満喫しているツアー客。これから東京都内や富士山をめぐり、4月1日に福島空港から帰国する。

<国際チャーター便実績>
実は2023年度、福島空港の国際チャーター便で一番利用が多かったのがベトナムだった。二番目が2024年1月から定期チャーター便の運航が始まった台湾となっている。
ベトナム便は、コロナ禍前の2018年には7000人以上の利用があった。今回の運航は福島からベトナムの双方向でツアーが組まれている。来てもらうだけでなく、福島からベトナムに行く人をどれだけ増やせるか。
震災を境に途絶えた国際定期路線、復活への道筋にもなる。