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今が見ごろ 福島県の桜の名所 富岡・夜の森の桜並木 ライトアップされた桜並木は幻想的に

4月8日も春らしい暖かな陽気となり、福島県内でも桜前線が北上している。富岡町の桜並木はほぼ見ごろを迎えている。

この時間少し風が吹いているが、薄手の上着があれば夜桜鑑賞にもちょうど良い陽気だ。富岡町では、4月3日に開花宣言があり、今、7分咲きでほぼ見ごろを迎えている。午後6時からはライトアップが行われ、桜を優しく照らし幻想的な雰囲気に包まれている。(※ライトアップは午後6時~9時、14日まで)

町のシンボル夜の森の桜並木は、全長2.2キロに約420本のソメイヨシノが植えられていて、桜のトンネルが続いている。日中も、多くの人が訪れてこの光景を楽しんだ。
男の子は「(桜はどうですか?)綺麗!」と話し、お母さんは「暖かくなってきたし、今日ちょっと寒いけど、春は(桜)見に来たくなっちゃいますね」と話す。

春の日差しを浴びて鮮やかなピンク色。
今はすべてのエリアで桜を見られるが、一時はこの桜並木も立ち入ることができなかった。今いるこの場所も、2022年立ち入り規制が緩和された場所だ。そういった意味でも、夜の森の桜並木は復興のシンボルとも言える。

震災から13年が経ったが、今も町の面積の約7%が帰還困難区域で、住む人の数は4月1日現在2349人と震災前に比べると2割に満たない状況。それでも今年も見ごろを迎え、力強く咲く桜は、多くの人の心に癒しを与えてくれる。