2回目の採取された燃料デブリ 運搬に向けた準備 23日にも試験的取り出し作業完了へ《福島第一原発》
福島第一原発で採取された燃料デブリは、安全に運び出せる放射線量の基準をクリアし、運搬に向けた準備が進められている。
福島第一原発2号機では、2011年の事故後2回目となる燃料デブリの試験的取り出しが行われていて、4月17日につかみ取りに成功し、4月21日にこれが敷地外に搬出できる放射線量の基準をクリアしていることが確認された。
23日にも放射線に耐えることができる専用の容器に入れて、試験的取り出し作業を完了し準備が整い次第、茨城県の研究施設に運ばれる計画。
2号機では2024年11月に事故後初めてとなる燃料デブリの採取に成功し、今回はこれよりも格納容器の中心部に近いところで採取を行ったが、採取したデブリから20センチの距離での放射線量は前回の半分となっている。