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除染土を官邸へ搬入 再生利用の全国的な理解醸成へ<福島県>

7月19日、原発事故による除染で出た土を再生利用するため、福島県にある中間貯蔵施設から首相官邸への運び込み作業が行われた。

中間貯蔵施設に保管されている除染土は、19日午前4時頃に福島県・大熊町から運び出され、午前9時半頃に官邸に到着した。

再生利用される除染土は約2立方メートルで、官邸の前庭で約60センチの高さに積まれ、通常の土をかぶせた後表面を植栽で覆う。

大熊町と双葉町にまたがる中間貯蔵施設には現在約1411万立方メートル(※今年6月末時点)の除染土などが保管されていて、これらのうち放射能濃度が比較的低い土について、環境省は公共工事などで再生利用を進める方針。

福島県外に除染土が運び出され再生利用されるのは今回が初めてとなる。