全国制覇目指す 福島代表・聖光学院 光る勝負強さ 4年連続20回目 夏の甲子園に挑む

全国の高校球児による熱い夏が始まる。いよいよ8月5日に開幕する夏の甲子園!福島代表・聖光学院が目指すのは“全国制覇”、日本一だ。
■光る勝負強さ
福島県を代表する強豪校・聖光学院。今年のチームを象徴するのが「勝負強さ」だ。
3月春の選抜二回戦・早稲田実業戦では7回表・4番竹内が勝ち越しヒット。聖光が7対4で早稲田実業を破った。6月春の東北大会準々決勝・久慈戦では、7回裏・5番細谷の2点タイムリーで聖光が7対6で久慈に勝利。7月夏の福島大会準決勝・光南戦では、5点差を逆転勝ちした。
新体制となった2024年秋からの公式戦では、21勝のうち12勝が”逆転勝ち”。劣勢を跳ね返す「底力」が光る。
■経験が財産に
聖光学院・斎藤智也監督は「自分たちの理想とする試合ばかりではないということがいっぱい経験できたおかげで、試合重ねるごとにうちの選手らが一喜一憂しなくなったり動じなくなったなというのは財産だったと思う」と話す。
大嶋哲平投手を中心に「投」「打」が噛み合い、最後は勝つ。強さの根底にあるのが「信頼」だ。福島大会決勝戦で完投した大嶋投手は「(先制されている時)俺らが取り返すからと野手から声をかけてもらったので、自分はそれを信じて投げていました。ピッチャーが0に抑えたら野球の試合は負けないと思うので、そういった意味では野手に『大嶋が投げているから、自分たちはそんなに打てなくても気にしなくていい』って思ってもらえるようなピッチャーになりたいと思っています」と話す。
■チーム打率4割超えの攻撃力
そして、斎藤監督が「歴代ナンバーワン」と認めるのが打撃陣。夏の福島大会でのチーム打率は、4割1分7厘と4割超え!会津北嶺との決勝でも6回に6点を取るビッグイニングをつくった。
準決勝の光南戦で活躍した細谷丈選手は「(春大会から)意識しなくても自分たちで、体が勝手に緊張感を持ってやって、疲労感も全然違うし、そこはメンタル面でも強くなったかなと思います。ホームランとかじゃなくて、ストライクゾーンに来たボールは全部振るっていう覚悟で、チャンスの時は自分が返せるように頑張りたいです」という。
■全国制覇目指す
いざ、甲子園へ。目指すは“全国制覇”だ。
7月31日の出発式で聖光学院・竹内啓汰主将は「感謝の思いを胸に、感謝の思いをプレーで表現できるように最後の最後までやりきります」と甲子園での活躍を誓った。
選手たちは31日、大阪の宿舎に移動し、現地で最終調整を行う。
夏の甲子園は、8月3日に組み合わせ抽選会が行われ、5日に開幕する。