いわき市長選挙 大差で再選果たした内田広之氏 手腕問われる2期目 医療・防災など市民の期待 福島
福島県いわき市のいわき市長選で再選を果たした内田広之(うちだひろゆき)さん。被災自治体としての「復興」、そして県内でも多くの人口を抱えるいわき市の舵取り役として手腕が問われる2期目となる。
■大差をつけて再選
「みなさん、いわき再起動の第二幕を見たいと思いませんか」再選を果たした現職の内田広之さん。掲げたキャッチフレーズは、前回の選挙と同じく「いわき再起動」。「防災」や「医療の充実」などを訴え支持を広げてきた。
市議会で分裂していた自民系の会派が24年ぶりに候補者を一本化し、内田さんの支援に回ったことや連合福島などの推薦を取り付けたことで手堅い選挙戦を繰り広げ、他の候補者に大差をつけて圧倒した。(※内田広之6万5407票、宇佐美登2万3829票、清水敏男1万6960票)
■投票率は低下
一方、今回のいわき市長選挙は投票率が41.84%とこれまでで最も低い結果となった。「やはり政治への関心が薄れているということで、本当に深刻な状況だと思っております。今後、次の4年間、しっかりと、特に若い層の方々にもっと政治参加していただけるような、そんな取り組みに力を入れていきたいと思っております」と内田さんは話した。
■市民は何に期待?
次の4年間に市民は何を期待するのか?
◇60代女性:「いわきの医療センターでも、先生方の少し少ないとかっていう話が、聞いてきたので(聞こえてきたので)もう少し安心して、先生方も常備いられるような病院になって欲しいかなと思います」
◇60代男性:「私好間に住んでいるんですけど、好間の方も川掘ったりしてますけど、まだまだ出来ないですよね。水害に対してもまだ(防災が)弱いのかなと思います」
◇50代女性:「学力向上とかですかね。もうちょっと、力入れても良いんじゃないかなと」
■2期目の意気込み
当選証書を受け取った内田さん。市民の声を受けとめ、掲げた公約を確実に実行できるか。問われる2期目だ。「今後ですね、看護師も増加、そしてコメディカル、医療スタッフの方々も増やしながら、医師の方々が働きやすいような環境を作っていくことが大事だと思っております。更に次の4年も今まで進めた改革を更に前へ推し進めていきます」と意気込みを語った。
内田さんの2期目は、9月28日から4年間だ。