色彩の光が織りなす幻想世界 福島県三春町の「瓢箪アート」作家・田村吉徳さん(72)
幻想的な輝きを放つ「瓢箪(ひょうたん)アート」を手がけるのは、福島県三春町に住む72歳の田村吉徳さんだ。神秘的な光の芸術を生み出す芸術家は、作品づくりに熱中し瓢箪の魅力に夢中になっている。
■友人からの瓢箪が創作の原点に
無数に空けられた穴からこぼれ出す色鮮やかな光。幻想的な輝きを放つ「瓢箪(ひょうたん)アート」は福島県三春町の田村吉徳(たむらよしのり)さんが手がけたものだ。
「瓢箪は穴を空ける時に、ひびが入ったり割れたりすることもあります。何事も手加減、その辺を工夫しながら色々と、毎日やっております」と田村さんはいう。
友人からもらった瓢箪の苗を育てたことをきっかけに、品種ごとに違う独特の形状に惹かれ、創作意欲に火がついたという。
田村さんは「10年前には興味も何もなかったが、それらの瓢箪を使っていろいろなデザインとか彫刻を始めてみて、自分なりにこういうこともできるのかと。老後の楽しみ」と語る。
■4000点近い作品を生み出す情熱
第2の人生はひょうたんに夢中で、そのキャリアは約10年になった。
田村さんは「何をやるにしても勉強というか、いろいろなことを考えることが私としては好き。何でもやればできる。やったら出来たってこともある」と話す。
町を代表する「滝桜」や「三春駒」を始め手がけるデザインは、すべて田村さんのオリジナル。美しく光が漏れるように計算された模様など4000点に迫る作品を生み出してきた。
なかには、スプレーで色付けた作品もある。
田村さんは「家族からは、こんなにいっぱい作り過ぎてどうするんだとも言われますけど、自分の作品作りに癒しを感じております」と語る。
■熱中する喜びが照らす第二の人生
とことんのめり込む性格だという田村さん。好きなものは何でもつくってしまい、自宅には地域の人たちと歌で交流するため、音響にとことんこだわったカラオケルームまで整えた。「何事もやってみたら楽しくなるように。体が健康であれば何でもできるということで、続けられることが私の楽しみでもあります」と田村さん。
瓢箪が好きで歌うことも好き。好きなことを重ねながら、歩む第二の人生。新しいことに挑戦する喜びが、生活をやさしく照らしている。
















