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「サクラは天然の気候観測装置」福島の春が半月も早まる異変!?遅霜被害や熊の早期目覚めにも注意

近年、春の訪れが明らかに早まっている。特に21世紀に入ってからその傾向が顕著になっており、桜の開花時期を見ると気候変動の影響がはっきりと現れている。福島テレビの斎藤恭紀予報士は、過去のデータと比較しながら、春の訪れが早まっていることを具体的な数字で示した。

■2月に20℃超 春の訪れが早まる
2010年2月25日、福島市の気温は20.1℃まで上昇した。斎藤予報士によれば、福島市で初めて20℃を超えた日は、1980年代では平均して4月4日だったのに対し、2010年以降は3月19日と、約半月も早まっている。

■桜の開花時期に見る明らかな変化
桜の開花時期も大きく変化している。1984年の映像では、4月29日のゴールデンウィークに満開の桜を楽しむ人々の姿が映されていた。当時の人々はフードをかぶるなど、比較的寒い中での花見だったことがうかがえる。1980年代の福島市における桜の開花は平均で4月12日頃だった。
一方、2023年には3月29日に桜が満開となっており、40年前と比べて約2週間も早まっている。斎藤予報士は「サクラは天然の気候観測装置」と表現し、その開花時期の変化が気候変動の証拠であると指摘する。

■温暖化の進行、春が最も顕著
気候変動の進行は季節によって差があり、特に春の温暖化が最も進んでいることも明らかにされた。福島市の100年前との平均気温差を見ると、春は+2℃、夏は+1.5℃、秋は+1.8℃、冬は+1.5℃となっており、春の気温上昇が最も大きい。
これは3月から5月にかけての『北半球の大気の流れ』の変化からも説明できる。1980年代には北極の寒気が南下していたが、近年では北極に寒気がとどまる傾向にあり、これが春の早期到来に影響している。

■今年の春の見通しと注意点
今年も春の訪れは早いと予測されている。斎藤予報士によれば、特に週末はシャツ一枚で過ごせるほどの陽気になる見込みだ。福島市の桜の開花は4月初め、場合によっては3月末になる可能性もある。
春の早まりに伴い、遅霜被害に注意が必要だと指摘している。また、熊が冬眠から早く目覚める可能性もあるため、野外活動時には注意が必要だ。上空の気温変化によれば、これから春が一気に進むとみられるが、来週半ばと月末には一時的な寒の戻りがある可能性も示唆された。
春の訪れが早まっている現象は、地球温暖化の影響を身近な形で感じさせる明確な証拠となっている。40年前と比べて約2週間も早まった桜の開花は、私たちの住む環境がどのように変化しているかを如実に物語っている。

※2026年2月12日放送の福島テレビ「テレポートプラス」内の天気コーナー「福テレ空ネット」より抜粋した記事。気象予報などは放送時点のものなので、最新の情報をご確認ください。