食べ盛りの笑顔を守る! 給食を作る高校生 「令和のコメ騒動」に立ち向かう 満腹になるよう工夫
「令和の米騒動」に立ち向かう人たちを通して、シリーズでコメの需給の混乱について考えていく。最後の今回はこの問題に向き合う高校の活動を伝える。
「持つ。で切るように混ぜて下さい」たきあがったたっぷりのごはん!
福島県福島市の福島東稜高校・食物文化科の生徒たちは、週に2回、授業の一環で給食を作っている。
この日の献立はピリ辛ポークソテーにこんにゃくのきんぴらやマカロニサラダ。たくさん勉強して腹ペコの生徒たちも大満足のようだ。
男子生徒は「お腹はとてもいっぱいになりましたねえ。最高です!」と話す。
みんなが楽しみにしているこの給食にも「コメ騒動」の影響が。
業者から仕入れるコメの価格は1年で倍近くになり、先生から提供されたもち米を混ぜるなどして量を確保。また、八百屋と交渉して野菜を安く仕入れ、値上がり分を補っている。
福島東稜高校の伊藤由香教諭は「本日の献立だと、こんにゃくとかをきんぴらにしたんですが、こんにゃくも腹持ちが良くて。そういうところで満腹になるような工夫をしています。貧相になって栄養価も下がってというのは(いけない)、給食を楽しみにしてくれている生徒たちとか教員の皆さんに、おいしくやっぱり食べてもらいたいので」と話す。
食べ盛りの笑顔を守るため、「コメ騒動」と戦う。