東京電力・柏崎刈羽原発6号機で核燃料装荷開始 7号機はテロ対策施設の対応に時間

東京電力の柏崎刈羽原子力発電所(新潟県)で6月10日、6号機で原子炉に核燃料を入れる作業が始まった。
東京電力によると、6号機の原子炉に核燃料を入れる「燃料装荷」作業は6月10日の午後1時過ぎに開始。午後1時1分に制御棒の挿入を開始し、午後1時50分に1体目の燃料集合体を装荷したという。
新燃料240体・継続装荷燃料632体の、合わせて872体の燃料を原子炉に入れ、技術的な安全性の確認を行う計画で、核分裂が連続的に起こる「臨界」はさせない。
東京電力は2011年の東日本大震災と福島第一原子力発電所事故のあと、すべての原発の運転を停止。2024年の4月に、柏崎刈羽原発の7号機で震災後初めてとなる燃料装荷を実施した。今回の6号機と同じ872体の燃料を、10日あまりかけて装荷完了している。
一方、7号機をめぐっては、テロ対策施設の建設が2025年10月の設置期限には間に合わず、工事の完了までは3~4年程度かかると見込まれていて、東京電力は工事完了を現時点で「2029年8月」としている。そのため、設置期限である2025年10月からは再稼働されたとしても運転ができない状態となる。
いずれにしても再稼働は地元の同意が前提となり、6・7号機のどちらを先に進めるかについても決まっていない。