東日本大震災から14年半 福島県の沿岸部で警察が行方不明者の一斉捜索 発生時刻には犠牲者に祈り
2011年3月11日に発生した東日本大震災から9月11日で14年半。福島県の沿岸部では行方不明者の捜索が行われ、犠牲者への祈りが捧げられた。
「一つでも何か手掛かりを見つけることができれば良いかなと思っておりますので、一生懸命捜索をやっていただきたいと思います」と双葉警察署の吉田浩道署長が署員に訓示。福島県浪江町の漁港や河川敷では、約100人の警察官による一斉捜索が行われた。
11日は行方不明者の手がかりの発見には至らなかったが、当時のまま残されていたとみられるものが見つかる。「衣装ケースの蓋のようなものの破片だと思います」
捜索に参加した星美咲さんは沿岸部・南相馬市の出身。あらためて故郷への思いを強くした。福島県警察学校初任科生・星美咲さんは「14年半経った今でも家族や友人の方など、まだ捜索中の方もいると思うので、そういった方々を14年半経った今でも探し続けたいと思っています」と話した。
福島県警察本部によると、東日本大震災による県内の死者は1614人、行方不明者は196人にのぼる。あれから14年半、発生時刻の午後2時46分には祈りがささげられた。「黙祷!」