福島・大熊町で原発事故後初のスーパー建設 住民帰還や賑わい向上に期待 2026年10月開店予定
福島県大熊町で、原発事故後初めてとなるスーパーの建設が始まる。
大熊町原地区では9月25日、吉田町長などが出席し、スーパーの建設に向けた安全祈願祭が行われた。大熊町の吉田淳町長が「スーパーマーケットの立地は、町内の賑わいを加速度的に向上させる大きな要因となります」と挨拶した。
福島第一原発が立地する大熊町は、2011年の原発事故で一時全町避難を余儀なくされたが、約3年前にJR大野駅を中心とした市街地の避難指示が解除。事故後、初めてとなるスーパーは、いわき市を中心にスーパーを展開する「マルト」の店舗で、2026年10月に開店予定だ。
大熊町の居住人口は、震災前の1割ほどに留まっていて、買い物環境の改善により住民の帰還や移住・定住の推進も期待される。