元職員の男に懲役2年求刑 いわき市水道局の官製談合事件の初公判 建設会社の被告2人にも求刑 福島
福島県いわき市水道局が発注した工事の入札を巡る官製談合事件の裁判で、検察は元職員の男に懲役2年を求刑した。
起訴状によると、いわき市水道局の元職員の眞山佳幸(まやまよしゆき)被告は、配水管改良工事の入札で、建設会社の松原文司(まつばらぶんじ)被告と松原文隆(まつばらふみたか)被告に秘密事項である設計金額を教え、謝礼として現金10万円を受け取ったなどとされている。
10月30日開かれた初公判で、眞山被告など3人は起訴内容を認めた。
検察側は「入札の公正さを害した責任は重い」などと指摘し、眞山被告に懲役2年と追徴金10万円、文司被告に懲役1年6ヵ月、文隆被告に懲役1年を求刑した。
一方弁護側は「社会的制裁を受けている」「会社の経営が悪化するなか、ワラにもすがる思いだった」などと、それぞれ執行猶予付きの判決を求めた。
判決は12月16日に言い渡される。
















