小野伸二さん サッカーと気候変動を学ぶ「スマイルフットボールツアー」 福島開催を前に思いを語る

サッカー界のレジェンド、小野伸二さん。その名前を聞くだけで、多くのファンの心に鮮やかなプレーの記憶が蘇るだろう。今回、小野さんは福島県いわき市でのイベント開催のため福島県を訪れた。福島県とのつながり、これからのサッカー界を背負う子どもたちについて話を聞いた。
■福島との深い縁
小野さんと福島県との関係は、意外に古い。「若い時からJヴィレッジに来ていた。本当にそういった意味でも縁を感じてます」と語る小野さん。Jヴィレッジは福島県楢葉町にある日本サッカー界の聖地とも呼ばれる施設だ。ここで若き日の小野さんが汗を流し、技を磨いていたと思うと感慨深い。
現在、福島県には2つのJリーグチームが存在する。この状況について小野さんは「将来Jリーグを目指してお子さんにとって、見本がたくさんあるというのは素晴らしいことじゃないかな」と期待を寄せる。地元にプロチームがあることの意義を、選手育成の観点から評価しているのだ。
■サッカースクールに込めた思い
2025年5月10日、福島県いわき市の「ハワイアンズスタジアムいわき」で、小野さんが講師を務める子ども向けサッカー教室「Jリーグ×小野伸二 スマイルフットボールツアー for a Sustainable Future supported by明治安田」が開催される。
この取り組みについて小野さんは「多くの子供たちがサッカーを楽しい、本当に心から楽しむんだという、そういう気持ちが感じられるようなサッカースクールにしたい」と意気込みを語る。
さらに注目すべきは、この教室が単なるサッカー指導にとどまらないことだ。「サステナトーク」という項目が用意されており、気候変動について子どもたちと一緒に考える機会も設けられている。小野さんは「今環境というのは非常に厳しい状況になってると思うので、今からどうやって良くするかっていうものを、みんなで考えてこうっていう場にもなっている」と説明する。
スポーツを通じて環境問題への意識を高めるという試みは、まさに時代の要請に応えるものだ。サッカー選手としての輝かしいキャリアを持つ小野さんだからこそ、子どもたちに強いメッセージを届けられるはずだ。
■イベントでは「全力で楽しませたい」
明日の教室に向けて、小野さんは「終始笑顔で『このスクールに来てよかった』と思ってもらえるように、全力で楽しませていきたい」と意気込む。子どもたちの笑顔を見たいという小野さんの思いが伝わってくる。
ピッチの上で多くの人々に感動と勇気を与え続けた小野伸二さん。その姿は、今もなお、私たちに夢と希望を与え続けている。
■レジェンドの新たな挑戦
小野伸二さん。その名前は日本サッカー界に燦然と輝き続けている。フランスワールドカップでの最年少出場、3度のワールドカップ経験、そしてJリーグやオランダ、ドイツでの活躍。その華麗なプレーは、ファンだけでなく選手たちをも魅了した。
現在はJリーグ特任理事として、日本サッカー界の発展に尽力している小野さん。その視線は、常に未来に向けられている。子どもたちへのサッカー指導、環境問題への取り組み。これらは、小野さんのサッカーに対する深い愛情と、社会への責任感の表れだろう。
ピッチの上で多くの人々に感動と勇気を与え続けた小野伸二さん。その姿は、今もなお、私たちに夢と希望を与え続けている。