日本酒王国・ふくしま 金賞数日本一を奪還 全国新酒鑑評会 10連覇途絶えた過去を乗り越え歓喜に沸く
かつて福島県が、金賞受賞数日本一を9回連続で達成した全国新酒鑑評会。2023年、2024年とその座を山形・兵庫に明け渡したが...2025年は3年ぶりに日本一を奪還し、日本酒王国・福島が復権を果たした。
■吉報 喜びに沸く福島県
福島県の銘酒を揃える福島県観光物産館では、櫻田武館長が理事長に報告。「金賞受賞数が福島県は第1位ということで。兵庫県と同率1位。入賞数も新潟県と同じ30で同率1位でございます」と櫻田館長。理事長は「総合優勝ですね、おめでとう!」と吉報を喜ぶ。
一方、福島県酒造協同組合では福島県日本酒アドバイザー鈴木賢二さんが「県民の方々が日本一復活と言うのは非常に強く望まれておりましたので、それに応えることが出来てありがたいかなと思っております」と喜びをかみしめた。
■途絶えた10連覇 喜びひとしお
喜びに包まれる福島県内。それもそのはず、2022年まで9回連続の日本一を達成していたが、前人未到の10連覇がかかった2023年、金賞受賞数日本一を逃してしまう。
福島県観光物産館でも、この2年泣く泣く破り捨ててきた横断幕をかかげ、金賞を受賞したての銘柄たちで訪れた人を出迎えた。
奪還した日本一に福島県民は「良かった。2年間獲れなかったから」と話す。また札幌から訪れていた人は「おつまみも買ったので家に帰ってから馬刺しの辛味噌と一緒に日本酒をいだたこうと思ってます」と話した。
福島県観光物産館の櫻田武館長は「本当にうれしいというか、県民の気持ちが結実して本当に最高の結果だったっと思う。蔵元の皆さんには本当にありがとうと言いたい。3年ぶりの喜びを爆発させていきたいと思います」と語った。
■福島市では日本一を祝うセレモニー
福島市の街なか広場では、3年ぶりの日本一奪還を祝うセレモニーが行われた。セレモニー終了後は、振る舞い酒が来場者に配られ多くの人が日本酒を味わっていた。
会場には金賞を受賞した蔵元も集まり、2014年以来の金賞受賞となった笹の川酒造の杜氏・山口敏子さんは「心からホッとした。ようやく金賞受賞蔵の一員に加われてうれしい。福島の酒のレベルがどんどんアップしているので、よりおいしく召し上がっていただけるよう磨きをかけていきたい」と喜びを語った。