給食食べ残しをエサに フードロス活用し"世界のカブトムシ"を養殖 福島県産ヘラクレスも夢じゃない?
全国の役所には、兵庫県丹波市の恐竜課や...福岡県福津市のうみがめ課...さらに福島県喜多方市の喜多方ラーメン課など、ユニークな担当課が存在しているが、福島県田村市と言えば...昆虫課!ここで何やら珍しい取り組みが始まるという。
■外国産のカブトムシを養殖
カブトムシでまちおこしをする福島県田村市。市内にある「ムシムシランド」には、珍しいカブトムシなどが数多く展示されている。
昆虫の王様「ヘラクレスオオカブト」や、三本の大きな角が特徴の「コーサカスオオカブト」...子どもの「夢」とも言える世界で有名なカブトムシを養殖する事業がスタートするという。
■バイオマス資源を活用
6月24日に、田村市とムシムシランドが協定を結んだのは、カブトムシなどを生育する秋田県の「TOMUSHI」という企業。
田村市の白石高司市長は「市内で発生するバイオマス資源を活用して、外国産カブトムシの養殖を確立する」と説明する。
バイオマス資源の活用とは、一体どういうことなのか?株式会社「TOMUSHI」の和田宇史さんに話を伺うと「給食残渣をカブトムシに食べさせる」という。
■給食の食べ残しをエサに
使うのは、給食の食べ残し。「TOMUSHI」が持つ独自の技術で、田村市内の学校から出る食べ残しをカブトムシのエサに加工。養殖したカブトムシは、将来的に、ふるさと納税の返礼品にもあてる計画だ。
白石市長は「それらを展開することで、昆虫による市のブランド力向上など多くの効果が期待できる」と話した。
フードロスを活用したエコな取り組み。田村市などは、今後、研究施設などの整備を進め、2025年9月ごろにカブトムシの養殖を始める方針だ。