「眩しい」国道115号線 太陽光パネルの光が反射か 完成近づく先達山のメガソーラーに新たな指摘 福島
福島市の先達山で7月末の完成を予定しているメガソーラー。完成が近付く中、新たに浮き彫りになった住民側の指摘に、事業者側が答えた。
完成が7月末に迫る福島市の「先達山太陽光発電所」。東京ドーム20個分ほどの山林を切り拓き約9万6000枚の太陽光パネルを設置する計画だ。
■太陽光パネルから光が反射
福島市大森の国道115号線。この場所は西日が差す時間帯になると、太陽光パネルからの光の反射が眩しいという声が上がっていまる。いま指摘されているのが、斜面に設置された太陽光パネルからの光の反射。建設に疑問を投げかける市民団体によると、市内の複数の場所で、まぶしさを訴える声が相次いで寄せられているということだ。
■事業者と4度目の対話会
そうしたなか、7月1日に行われた福島市民と発電所の管理運営を担うAmp(あんぷ)社との4度目の対話会。
先達山を注視する会副代表・梅宮毅(うめみやたけし)さんは「光が正面から差しながら、そこを車で行かなければならないという所もある。実際にこれがもし起きて、子どもを轢いたりしたらとんでもない話になってしまう。とにかくこれは早く対応しなければいけないということを認識いただきたいと思います」と訴えた。
■シミュレーション結果を情報共有へ
光の反射の問題を訴える市民団体に対して、Amp社の担当者はシミュレーションの結果が出次第、情報を共有する考えを示した。Amp社の鈴木英樹(すずきひでき)プロジェクトマネージャーは「いま関係者で協議していますので、発表できる段階になったらお話させてください。まずは行政からもお話が来ているので、行政にお話するのが筋かなと思っていますね」と答えた。
また、緑化がゆっくり進んでいることや、追加の植生を検討していることから理解を求めた。
■市民団体は事業者の対応を注視
先達山を注視する会の梅宮さんは「会社としてのあり方を問うて、しっかり対応ができているかというところを最後まで確認していくっていうところ、我々がしっかりそこを注視していくっていう立場を取っていきたいっていう風に思います」と話した。