完了は最大で半年遅れに 1号機建屋覆う大型カバーの設置工事 東京電力・福島第一原発
東京電力・福島第一原発1号機では、使用済み燃料プールから核燃料を取り出すために、破損した建屋の上部に放射性物質の飛散を防ぐ大型カバーの設置工事が進められている。
しかし、6月16日以降クレーンが不具合で停止するトラブルが相次いだ。
東京電力によると、クレーンの修理に1カ月程度かかるとみられることなどから、設置工事の完了時期を、当初の2025年の夏頃から年度内に変更したという。
最大で半年の遅れとなるが、東京電力は作業手順の見直しにより工程を短縮できることから、燃料の取り出し時期に現時点で変更はないとしている。