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【2025参院選】立憲民主党福島県連「参政党ここまでとは予想できず」常任幹事会で総括案

立憲民主党福島県総支部連合会(以下「県連」)は8月3日に常任幹事会を開き、7月に行われた参議院選挙について県連としての総括案を示した。県内各区からの意見を踏まえて改めて常任幹事会で取りまとめ、党本部に提出する予定としている。

参議院選挙・福島県選挙区をめぐっては、自民党の現職・森雅子氏が自身の政治資金問題で逆風に立たされる中での選挙戦だったものの、立憲民主党が擁立した元衆院議員の石原洋三郎氏が支持を広げきれず18,767票差で敗北。参政党の新人候補も全体の2割あまりの票を獲得するなど県連にとって厳しい結果となった。

常任幹事会で県連代表の小熊慎司衆院議員は、「深く反省しお詫びを申し上げる。次の戦いはすでに始まっているので緊張感を持って取り組んでいきたい」と挨拶した。また、選挙戦に敗れた石原洋三郎氏は「私の不徳の致すところで残念な結果となったことにお詫び申し上げる。私も様々な反省点を踏まえ、それを活かしながら今後に向けて取り組んでいきたい」などとした。

会議の終了後、取材に応じた県連の宮下雅志幹事長は、「有権者の皆さんの支持を減らした要因を真摯に受け止めていく必要がある」としたうえで、石原氏を候補者として決定してからの準備期間に言及し「1年という期間をみたものの、なかなか知名度を高めるための効率的な動きが取れていなかったのではないか」と振り返った。
また、参政党が票を伸ばしたことについては、「我々として(参政党の候補者が)これだけ取ると予想していなかった」とした。「政権に対する批判票の受け皿になれなかったことは、参政党に票が流れたことからも明らか」としたうえで、「我々は幅広い政策を立案しなければいけない責任政党であり、ワンイシューで強いことを言っていくのは党の形として難しいことは認識しているが、そのなかでも、ひとつ響くような政策は工夫していかなくてはならない」としている。

一方、今回の選挙結果を受けての県連役員の去就などに言及はなかったという。