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JR郡山駅前の受験生死亡事故の裁判 争点巡り被告人質問 男は故意に信号無視したことを否認 福島 

福島県郡山市のJR郡山駅前で、受験生が酒気帯び運転の車にはねられ死亡した事故の裁判。信号無視は故意か?過失か?争点を巡り被告人質問が行われた。

郡山市の会社員・池田怜平被告(35)は2025年1月、酒気帯びの状態で車を運転した上、信号を無視して時速約70キロで交差点に進入し、10代の女性をはねて死亡させたなどとされている。

裁判の争点は、危険運転致死傷罪が成立するか?つまり、信号無視が故意によるものか、過失によるものかだ。

9月9日開かれた裁判の被告人質問。警察の調べに対し当初、「故意に信号無視した」「急いでいた」供述していたという池田被告。その後「覚えていない」と供述が変遷したことについて、弁護人に指摘されると「曖昧な記憶のまま調べを受けていた」などと述べた。
また「眠気があり目をこすったりしていた」「事故直前にエアコンを下げるために操作をしていて信号を見ていなかった」などと故意に信号を無視したことを否認した。

一方、検察側は、事故後捜査した車両にエアコンの温度を下げた形跡がないことを指摘。「数百メートルの距離をずっとよそ見をしながら運転していたのか」という検察の質問に対し、池田被告は「それは分かりません」と答えた。

裁判は10日結審し、9月17日に判決が言い渡される。