台風23号 直接の影響がなくても...漁に出られず 福島・浜の駅松川浦では販売量が半分に
伊豆諸島では台風が相次いで猛威をふるっている。福島県内への被害は確認されていないが、流通に影響が出ている。
■漁に出られず販売量半分に
10月14日、どんよりとした曇り空が広がる福島県相馬市の松川浦漁港。台風23号が近づく影響で、出航を断念した漁船も多くあった。
その余波は「市民の台所」にも。浜の駅松川浦では、14日の魚介類の販売量が通常の半分ほどになっていた。
■在庫すべて完売に
今が旬の生スルメイカは、10日にとれたものが営業開始から2時間ほどで完売した。浜の駅松川浦の山田豊店長は「一応在庫は出しましたけど、それも全て完売しました。船の上で立ってられないというぐらい、ひどい状況だったらしく、それで引き返したという話も聞いた」と説明する。
■買い物客もがっかり
14日から入荷予定だったホッキも並ばず...買い物客からは「きょうはイカを買いに来たけど、売り切れという札を見て。がっかり、残念でした」「漁師さんも命掛けで出航してとってくるので、やっぱり危ない時は行かないほうがね」との声が聞かれた。天気と流通の回復が待たれる。