温泉街に120年ぶりに復活 空き家だった明治時代の酒屋をリニューアル 新たな賑わいの場に
福島県福島市飯坂町で空き家となっていた明治時代の酒店がリニューアル、温泉街に新たな賑わいの場が誕生した。
福島市の飯坂温泉街の一角にある建物、リニューアルオープンした「採進堂酒店(さいしんどうさけてん)」。1898年に創業、建物は国の有形文化財にも登録されているが、10年ほど前からは空き家となり解体の話も出ていた。
オーナーの浪木克文さんは「私が福島市内で民泊の経営をしておりまして、ここがそのように活かせないかということでお話を...飲食を介して皆さんで交流ができるような場にしたいと思っています」と話す。
復活にこぎつけたのは4年前、東京から家族で福島に移住した浪木克文さん。移住後は会社を立ち上げ、企業のコンサルティングや移住者をサポートする取り組みを行ってきた。浪木さんは「ここがもう、すべての自分の夢が叶えられる場所だってことでやらせていただいてます」という。
建物の1階は、福島の地酒やつまみを揃えた角打ちスタイルの酒場になっている。地元の女性客は「ずっと閉鎖されていたので、生まれ変わってまた新しくなって嬉しいなと」と話す。
2階は宿泊スペースに。できるだけ明治時代の面影を残す浪木さんのこだわりが詰まっている。「ここをできたら飯坂温泉の中心街にもなりますので、こちらですとか他の施設などとともに地域を盛り上げていけるような、そんな場所になったらいいと思っています」と浪木さんは話す。
「移住者だからこそ伝えることができる福島の良さ」。温泉街に誕生した新たな拠点は、地域の文化と人が交わる場所としてこれからの賑わいを作り出していく。
















