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和太鼓に捧げる青春 帝京安積高校・和太鼓部 日本一目指し駆け抜けた日々 全国大会に密着

福島県郡山市にある帝京安積高校。1年生から3年生まで約30人、ほとんどの部員が入部をして初めて和太鼓に触れた太鼓初心者だ。2025年に創部25年を迎えこれまで全国大会で4度優勝、今年も目指すは日本一だ。

■全国に向け切磋琢磨
帝京安積高校・和太鼓部が目指しているのは、2025年12月に埼玉県で開催される全国大会「太鼓祭2025 第17回日本一決定戦」での優勝だ。
顧問の坂本雄一さんは「間違いなく言えるのは、周りから見ると"伝統校"になってきた。だから、下手な太鼓はできない」と語る。
全員が舞台に立てるわけではない。演奏できるのは部員の約半分、オーディションで選ばれた15人だけだ。

■新曲で挑む全国大会
2年ぶりの優勝を目指して演奏するのは、新曲「黎明」。3年生の2人が作った。
3年生の渡辺宇宙さんは「去年はあまり良い順位がとれないことが多くて、帝京安積がもう少し、違う帝京安積になるように。新時代っていう言葉を主に、題材として作りました」と話す。
また3年生の牧野英汰さんは「もう諦めようかと思った時もあったけど、『黎明』という名前のとおり新しい事の幕開け。そういう期待を込めてしっかり作りました」と話した。

■部をけん引する3年生への思い
部員の成長を見てきた顧問の鈴木柚香さんは、高校時代に副部長として、全国大会へ。でも、日本一には届かなかったという。いまは指導者として、部員たちと同じ夢を追っている。
鈴木さんは「宇宙と英汰、1年生から全国大会のメンバーに入れてきたのは、3年生になったときに優勝させるためだと言っていて、その経験をいかして、いま自分たちの代を優勝させてほしい」と話す。
3年生にとってはこれが最後の大会。3年生の牧野英汰さんは「今いるこの仲間と一緒に、日本一の景色・頂点の景色を見られるように頑張っていきたい」と意気込む。

■ベストを尽くす
2025年12月14日、迎えた全国大会。
3年生の渡辺宇宙さんは「いまベスト出せるコンディションだと思うので、しっかりベスト出していきたい」と語った。
5分間の演奏を無事終えたメンバー。「楽しかった、最高でした」「3年間、いままで先輩方から培ってきたものを全部出し切った」と充実の表情をみせる。
顧問の鈴木さんも「全体的に揃っていて、声が出ていたのが良かった」と安どする。
観客の投票で結果が決まる。投票の結果、一般の部日本一は1217票で日本航空に。

■バトンは次の世代へ
日本一には届かなかったが、すべてを出し切った部員たち。
3年生の牧野英汰さんは「自分も1年生のときから大会に出て、みんなを日本一に引っ張るためにここまで頑張ってきたけど、その夢が果たせなくて申し訳ない気持ちでいっぱい。本当に3年間応援していただき、ありがとうございました」を感謝の気持ちを伝えた。
顧問の鈴木さんは「悔しいけど、いい演奏だったので良かった。今回の反省をいかして来年こそは絶対、日本一とりたい」とバトンをつなぐ。
仲間と目指した日本一の日々。熱い思いはしっかりと後輩たちへ受け継がれる。