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真冬にまたクマの居座り...福島・喜多方市の民家に15時間 専門家はどう見る? 冬眠明けの春先が危険

福島県喜多方市の住宅にクマが居座り、目撃から約15時間が経った12日朝に捕獲された。雪が降り積もっても冬眠しないクマ、真冬にもクマ対策が求められる"異例"の事態が続いている。

■喜多方市高郷町の民家にクマ居座る

道路脇に除雪された雪が目立つ喜多方市高郷町(たかさとまち)。2月11日夜、現場の周辺には規制線が敷かれた。現場となったのはJR荻野駅のすぐ近く。午後9時を過ぎても、踏切の先にある民家にクマが居座っているという。

11日午後6時頃、住宅に住む50代男性が帰宅した際に、1階の台所に居座ったクマ1頭を目撃。警察から連絡を受けた市の担当者が、台所にワナを設置したが、一夜明けても膠着状態が続いた。
近くに住む人は...「縁の下の方から(クマが)入ったっていってたな。なして来んだべな、こんな方さ。エサが無いから?いやいや本当おっかねえよな、クマなんてなかなか強いからおっかないよ」と話す。



■15時間後に捕獲

そして、目撃から約15時間経った12日朝。クマの居座りから半日余りが経過した。クマを乗せたと思われる軽トラックがでてきた。

喜多方市によると、捕獲されたクマは体長70センチのメスで、衰弱した様子だったという。周辺では先週、クマの目撃情報があり、市は今回捕獲されたクマと同一の可能性があるとみている。

■専門家が指摘「クマの生活場所が人里近くに」

福島県内では1月に北塩原村で一般住宅の車庫にクマが居座り、県内2例目の「緊急銃猟」で駆除されるなど真冬になってもクマ対策に追われている。
福島県警察本部によると、2026年に入ってからクマの目撃は2月11日までに38件寄せられていて、過去5年間で最も多くなっている。

専門家が指摘するのは...福島大学食農学類の望月翔太(もちづきしょうた)准教授は「今回みたいなパターンというのは、まさに人里近くで生活をしていて冬眠の仕方がよくわかっていない子グマになりますので、これまでの状況とは違うという風に思っています。やはりクマたちの生活場所が山の中ではなくて、人里近くになってきたというのは大きいと思いますね」と話す。



■ドローンによる巡回調査も

この"異例の事態"に対応するため福島県が12日福島市で行ったのは...。ドローンを使った巡回調査だ。
冬眠しないで冬の間も活動を続ける"穴持たず"だけでなく、これからは例年より早く冬眠を明ける個体も出てくるとみられるクマ。県内では初めて「ツキノワグマ出没注意報」が春まで継続されていて、引き続き注意が呼びかけられている。

福島大学の望月准教授は「春先にまた人里のところに出てくる危険性と言うのは大いにあると思います。なので今年は3月、4月、5月あたりいわゆるクマの冬眠明け、この期間が非常に注意が必要だと思っています」と警鐘を鳴らした。