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【福島の家計簿】 当初予算案から見える課題と現在地(2)復興に向かって

シリーズで伝えている「福島の家計簿」、福島県の当初予算から見える福島の現在地。2回目の今回は「復興」について。約1兆2600億円の予算案のうち、6分の1ほどを占めるのが「復興・創成分」となり、まだまだ復興には大きな力が必要なことが分かる。まもなく震災から15年、沿岸部には新たな動きも見えている。

■双葉町で建設進むホテル
双葉町の沿岸部で建設が進むのは...「ビオトープ、手前や奥に見えている土のあたりがあるんですけれども、そのあたりに部分的に自生種が新たに出てくるような形で配置をしていると」と話す大和ライフネクストFUTATABI開業準備課の練生川裕一総支配人。
もともとこの場所にあった土を活かし、双葉町の植物が自生できるよう整えた空間。6月の開業を目指し建設が進むのは「FUTATABI(ふたたび)FUTABA(ふたば)FUKUSHIMA(ふくしま)」だ。ホテルの客室だけではなく、大規模な会議室を備え、震災から得られる知見を共有するための国際会議や、ふるさとの仲間との「再会の場」となることを目指している。

■復興予算は10年前の5分の1に
沿岸部で大きな動きが加速するなか、「福島の家計簿」の中の「復興」に注目する。
東日本大震災から約5年後の2016年度にピークとなった「復興・創成分」の予算だが、復旧工事の進捗などで減少し、2026年度の予算案では、ピークから比べると5分の1以下の1970億円。2024年に行われた政府の「事業点検」では、復興事業の見直しを求める意見が出るなど、風化が懸念される現状もある。

■被災地に課せられた課題
福島から今、何が発信できるのか、被災地に課せられた課題でもある。大和ライフネクストの練生川総支配人は「先を見て、未来をつくろうとされている方々と、しっかりと手をつないで、(復興の)一助になるというところにはしっかりと思いをはせていきたいと考えております」と話す。

自然が力強く再生する姿を未来に向かう町の姿と重ねて。震災からまもなく15年となる。