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待望の郷土料理が店頭に 名物「ウニの貝焼き」初セリ いわき市でウニ・アワビ漁が解禁 福島

福島県いわき市で5月1日からウニとアワビの漁が解禁され、さっそく名物の「貝焼き」が店頭に並んだ。

■待望の郷土料理が店頭に
「さぁ、『貝焼き』が入荷しました」いわき市の鮮魚店に並んだのは、郷土料理ウニの「貝焼き」。店頭に並ぶと早速買い求める人も。「これ盛もいいですしね。楽しみに待ってました。お酒のつまみに、お供にしていただきたいと思います」と話す。

■ウニ漁解禁・初水揚げ
いわき市ではウニ漁が解禁され、1日朝約40キロの「キタムラサキウニ」が水揚げされた。
小名浜の加工施設では、ホッキ貝の貝殻に約5個分のウニの身を乗せて蒸し焼きにし、「貝焼き」が作られた。2025年は2月から4月にかけて水温が下がったことでウニが成長し、例年よりも身入りが良いということだ。
いわき市漁業協同組合の櫛田大和さんは「ウニの濃厚な甘みですかね。あとは焼いた時の香ばしさ、それが合わさって本当に美味しいものになっているのが魅力です」と話す。

■ウニの貝焼きが初セリ
沼ノ内魚市場では、午後2時から「貝焼き」に加工されたウニの初セリが行われ、最高値は6300円で取り引きされた。いわき市漁業協同組合では昨シーズンを上回る4千個ほどの販売を目指すということだ。
おのざき・小野崎雄一社長は「やっぱりいわき発祥の食べ物ですから、このオレンジ色に輝くウニの貝焼を見て、ようやくいわきに夏が来たなって僕は感じますね」と話す。
ウニ漁は、6月以降に最盛期を迎える。