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連休終わり静かな平日 観光地の賑わい平準化のカギはインバウンド 外国人観光ガイドも誕生【福島発】

今年のゴールデンウィークも多くの人が訪れた、福島県会津若松市の鶴ヶ城。会津若松観光ビューローによると、連休中、鶴ヶ城の天守閣では多いときで一日あたり7000人以上、普段の約4倍にあたる入場者数を記録した。
連休明けた5月12日も、混雑時期を避ける観光客で賑わいを見せていた。

一方、ホテルなどの観光事業者にとって連休明けは頭を悩ませる時期でもある。
東山温泉にある「瀧の湯」は、ゴールデンウィーク期間中はほぼ満室となっていたが、この連休明けは例年よりも1割から2割程度、稼働率が落ち込んでいる。
瀧の湯・会長の齋藤純一さんは「今年はそういった目で見ると、ちょっと不安がある」と語る。

こうしたなか、期待が寄せられているのがインバウンドだ。
年々増加するインバウンドに対応するため、外国人観光ガイドを会津若松市で初めて委嘱。イタリア人のレオナルドバルベリーニさんが、外国人の地域おこし協力隊として5月12日から勤務をスタートさせた。
レオナルドさんは「海外から来る人に、ちゃんと日本や会津若松の文化を伝えることと、丁寧に親切にお客さんに対応して頑張りたい」と話す。

戊辰戦争など日本文化にも明るいレオナルドさんのようなガイドを置くことで、外国人観光客により利用してもらいやすい環境をつくるのが狙いだという。
会津若松市・観光商工部観光課の星悠斗さんは「お客さんの入り込みは差があるので、海外のお客さんが増えていただくと年間を通して平日問わず平準的にお客様にきていただけるのかなと」と語る。

2025年4月から始まった観光キャンペーン「プレDC」と合わせて、年間の観光客の平準化のカギを握るインバウンド対策が急務となっている。