除染工事中の死亡労災事故 4業者に指名停止措置<福島県>

去年10月、福島県・浪江町で除染工事中に男性作業員が死亡した労災事故を受け、環境省福島地方環境事務所は東京都や大阪府の建設会社などを2週間の指名停止措置としたことを発表した。
指名停止となったのは、「大成・村本特定建設工事共同企業体」「大成建設」「村本建設」「OKACON」の4業者で、措置期間は5月22日~6月4日の2週間。
この事故は去年10月16日、浪江町の旧津島中学校資材置き場で発生した。
福島地方環境事務所などによると、帰還困難区域内にある住宅の解体・除染工事の準備中に、二次下請けの「グローバル創建」の男性作業員(44)が、トラックのコンテナから資材を下ろす際に崩れ落ちたプラスチック製の板の下敷きになり死亡した。
福島地方環境事務所はその後の聞き取りなどから、板の固定が不十分だったと判断。安全管理の措置が不適切だったために事故が起きたとして、指名停止措置を行ったとしている。今後の除染の計画などに影響はないという。