「爆売れ」に買い物客も興味津々 ヤナギダコが豊漁 煮物や刺身...鮮魚のプロも推す万能食材 福島・相馬市
"常磐もの"の水揚げで活気付く福島県相馬市の松川浦漁港。いま存在感を増しているのが、例年以上の豊漁となっているタコ。その恩恵は、地元経済にも広がっていた。
■ヤナギダコが豊漁
例年にない豊漁となっているのが「ヤナギダコ」だ。この状況に漁師たちからは「タコも需要高いようだから、いいんじゃないですか」「震災前は、もうちょっと南の方で獲れていた。だから、海流の水温の違いじゃないの?いわき沖に集まっていたけど今は違うんだな」との声が聞かれた。
相双漁協によりますと、2025年5月の水揚げは90トン。豊漁の原因は分かっていないが、例年と比べると3割程多くなっていて、いま地元ではまさに引っ張り"だこ"に。
■人気商品に
鮮魚など1000種類以上が並ぶ「浜の駅松川浦」のひと際目立つ場所に、ボイル加工されたヤナギダコは陳列されている。多い時には一日1000袋売れる日もあるそうで連日にぎわっていた。
買い物客は「爆売れとはどんなものかと思って見てみました。ぜひ、購入していきたい」「タコはうまいから好き。噛んでも噛んでも味出てくるから酒のつまみに」と話した。
浜の駅松川浦の佐藤武男副店長は「タコの売り上げは前年比で150%くらいある。煮物や刺身は当然、酢の物などヤナギダコは万能食材なので、そういう意味ではかなりいい商品」と話す。
タウリンなどが多く含まれていて、夏バテ防止にもつながるというタコ。水揚げは6月末までの予定だ。