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8日ぶりの雨 会津若松市の果樹農家は歓迎 空梅雨でサクランボに高温障害も 雨と気温低下に期待 福島

6月23日午後4時頃の福島県いわき市。叩きつけるような雨が降った。空梅雨の先週から一変、雨模様が多くなりそうな今週の天気。農家にとっては恵みの雨とも言えそうだ。

「あ~おいし~」シーズン終盤を迎えているサクランボ。約10種類のさくらんぼが味わえる会津若松市の「がぶりガーデン」では、観光客がサクランボ狩りを楽しんでいた。埼玉県からツアーで訪れた人は「甘くておいしいです。もうすごく農家さんの努力と涙と汗の結晶を感じます」と話す。

しかし...がぶりガーデンの星健一社長は「極端な例がこれですね。これしぼんじゃって、先端黒くなって、あと終わりと」と話す。
22日まで7日連続で最高気温30℃以上を記録した会津若松市。ハウス内の室温も上昇し、一部のサクランボでは高温障害が出ていた。
がぶりガーデン・星社長は「やっぱり影響はもろに出てますね。どうしても(サクランボが)なっていても傷みが出やすい」という。多い日には1日に2回、スプリンクラーなどで水をまいているが、品種によっては収穫量が半減したものもある。

スプリンクラーを動かす燃料費も高騰しているだけに、雨が降ってハウス内の気温が下がることに期待を寄せている。「あと一週間、団体さんの予約が入っていますので、それで間に合えばなと。気温が低くなるような予報みたいだから、もつかなというような状況です」と星社長は話した。

23日は8日ぶりの雨が降った会津若松市。早ければ来週からモモの収穫も始まるため天候を気にかける日々が続く。