"除染土"を首相官邸で再生利用 7月中にも施工 前庭で活用へ 再生利用の理解促進を図る
環境省は「除染土」をはじめて総理官邸で再生利用し、7月中にも施工する計画を公表した。
「官邸というのはまさに日本の象徴的な場所のひとつであります。そこにおいて安全性をしっかりと示していく」浅尾環境大臣は会見で、「除染土」をめぐり、初めての再生利用を総理官邸で実施するとし、7月中にも施工すると公表した。
中間貯蔵施設に運び込まれた東京ドーム11個分ほどの「除染土」をめぐって、国は放射能濃度が高いものを福島県外で最終処分し、残りを公共工事などで再生利用するとしているが、本格的な受け入れ先は未定。全国的な理解促進のために、政府が率先して先行事例を創出するため、約2立方メートルを総理官邸に運び込み、前庭で活用する計画だ。
環境省は工事の完了後、放射線量を定期的に公表するとしている。