【独自】中間貯蔵施設の除染土 7月19日にも首相官邸へ運び出し 福島県外への搬出は初<福島>

中間貯蔵施設に保管されている除染土について、環境省は首相官邸での再生利用を進めるため、7月19日にも、初めて福島県外への運び出しを行うことが分かった。
福島県の大熊町と双葉町にまたがる中間貯蔵施設には現在、除染で出た土などが約1400万立方メートルが保管されている。(6月末時点で約1411万立方メートル)
国は放射能濃度が比較的低い土を公共工事などで再生利用する方針で、全国的な理解の促進のため総理官邸の前庭で約2立方メートルを活用する計画を発表している。
複数の関係者によると、除染土は7月19日にも中間貯蔵施設から運び出され、週末に施工を開始することがわかった。
福島県外に除染土が運び出され、再生利用されるのは今回が初めて。
一方、放射能濃度が基準を超える除染土などについては、2045年3月までに福島県外で最終処分することが法律で定められている。