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3号機燃料デブリの本格取り出しに向け 遠隔ロボット使った内部調査始まる《福島第一原発》

燃料デブリの本格的な取出しに向けて、8月19日から内部調査が始まる。

東京電力は19日から福島第一原子力発電所3号機の原子炉建屋1階で、遠隔ロボットを使った放射線量の測定やカメラでの撮影といった内部調査を行う。今回の調査場所は、2016年の調査で1時間あたり最大で80ミリシーベルトと非常に高い放射線量が計測されている。調査の結果によっては、本格取り出しの経路の候補に追加される可能性もあるということ。

3号機の燃料デブリは、格納容器を水で満たさず空気中で取り出す「気中(きちゅう)工法」で実施。放射性物質の飛散を防ぐための設備の建設などに時間を要する見通しで、開始は2037年度以降と計画されている。