約2億円の公共工事契約でミス 途中から入札やり直しへ<福島県相双建設事務所>

福島県相双建設事務所は8月19日、相馬市内での川幅拡張のための工事における契約にミスがあったと公表した。2019年の台風19号(東日本台風)で浸水被害にあった河川の川幅を広げる工事で契約金額は1億9,173万円。2025年1月に契約締結となりすでに一部の業務が開始されてしまっているため、相双建設事務所は「切りの良いところまで実施したうえで、残りの業務については入札をやり直す」としている。
相双建設事務所はミスの内容について、契約の中の一部において材料費などを積算する際に単位数量を誤って10分の1の価格にしてしまったことが原因としている。受注した業者が提示した価格は安く基準外になってしまうため、正しく積算した場合には別の業者が落札していたことになるという。
受注した業者は川幅を広げた場合に架け替えが必要となる橋の制作に取り掛かってしまっているため、一定の業務が終了した段階で、それ以降の契約については再度入札をやり直す方針。
相双建設事務所は「今後は一層のチェック体制の強化を図り、再発防止に努める」としている。