新たな逮捕者は店の従業員 被害者装ったか 福島・会津若松市のパチンコ店強盗事件 2800万円の行方は

福島県会津若松市にあるパチンコ店から約2800万円が奪われた強盗事件。新たに逮捕されたのは店の従業員だった。
■従業員の通報で事件発覚
「強盗の被害を受けた」事件は8月12日の未明、従業員の男性からの通報で発覚した。会津若松市内のパチンコ店で、男が従業員の男性に拳銃のようなものを突きつけ、金庫から約2800万円を奪い逃走した。
この事件で警察は、専門学生の19歳の少年と村山廉容疑者(21)を逮捕。19歳の少年が実行役、村山容疑者が逃走する際の運転手役を担ったとみられている。
■通報した従業員を共犯者として逮捕
警察が調べを進めたところ『従業員が被害者を装った』などとの供述が出てきたという。警察が裏付けを進めた結果、事件発覚のきっかけとなる通報をした従業員の男性は、被害者を装った共犯者の一人と見られることが分かった。
新たに逮捕されたのは、被害にあったパチンコ店の従業員・真鍋一皐(まなべいっさ)容疑者(23)。捜査関係者によると、実行役とみられる19歳少年に脅されたふりをし、現金を保管する金庫のカギを開けたと見られている。警察は真鍋容疑者の認否を明らかにしていない。
■3人に面識なく組織的犯行か
3人の関係性は?19歳の少年と村山容疑者、そして真鍋容疑者。これまでの調べで、それぞれ面識は無かったとみられている3人。では、どのように共謀して犯行に至ったのか?警察は3人に指示を出した人物などがいる組織的な犯行とみて、闇バイトやトクリュウの可能性も含め捜査を進めている。
■現金の行方と共犯者は?
犯行後、東京都内で回収役とみられる男に奪った現金を受け渡したとみられるという19歳の少年と村山容疑者。警察では、奪われた現金の行方とともに、新たに逮捕した真鍋容疑者の押収品などから共犯者についてさらに詳しく調べを進めている。