村民に受け継がれる伝統の「檜枝岐歌舞伎」 夏の夜に多くの観客を魅了 9月にも公演【福島発】
約280年の歴史を誇る檜枝岐歌舞伎。
江戸時代、村民がお伊勢参りの際に、見聞きした上方や江戸の歌舞伎。それを福島県檜枝岐村まで持ち帰り始まったとされるこの歌舞伎は、役者から裏方まで全てを村民が担う。父から子へ、子から孫へと受け継がれ、8代に渡り継承している家もあるという。
上演されたのは、源平合戦を題材にした演目「一之谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)の熊谷陣屋の段」。
代々受け継がれてきた舞台に、観客も引き込まれる。千葉県から訪れた人は「びっくりしました。これだけのものを残しているというのがすごいなと思った」と話し、新潟県から訪れた人は「すばらしい歴史ある舞台で、これをまた維持していくというのは本当にすてきだなと」と話した。
入場無料で上演された今回の檜枝岐歌舞伎。9月6日にも公演が行われる。