賛否分かれる自民党総裁選の前倒し 福島県連は「要求しない」と決定 参院選の現職4選と復興予算の確保で

7月の参議院選挙で大敗した自民党、総裁選前倒しに向けた動きが加速している。石破総理に対する事実上の退陣勧告を意味する総裁選の前倒しをめぐり、福島県内でも9月2日動きがあった。
■自民党両院議員総会開催
石破首相:「責任から逃れることなく、しかるべき時にきちんとした決断をすることが私が果たすべき責務であると、このように深く思うものです」
2日の自民党の両院議員総会で、自らの責任を改めて強調した石破総理。党の結束が呼びかけられるなか、加速しているのが総裁選の前倒しに向けた動きだ。近く前倒しの是非を問う手順を党内に通知し、手続きが始まる。
■県内有権者の反応
石破総理に対する事実上の退陣勧告を意味する総裁選の前倒しについて、福島県郡山市のJR郡山駅前で聞いてみると...60代男性は「ここまで来ちゃったらやっぱ(前倒し)した方が良いんじゃないですか。白黒はっきりつけたほうがね。早いうちにね」と話し、80代女性は「(石破総裁を)おろさないでくださいと思ってます。だって、あれだけの方今までいないし」と話す。また、50代男性は「今変わってもあんまり変化ないと思うので、今のままでもう少し石破さんがやってもいいんじゃないかなと個人的には」といった声が。
■自民党福島県連は「前倒し要求しない」
一方、2日臨時の役員会を開いた自民党福島県連は...矢吹貢一幹事長が「臨時総裁選挙につきましては、要求しないとの意志を示し、党本部には書面を提出しないということで確認致しました」と明らかにした。
総裁選の前倒しは求めないことを全会一致で決定。7月の参議院選挙で森雅子さんが4選を果たしたことや、2026年度からはじまる「第3期復興・創生期間」にこれまでの5年間を上回る財源が確保されたことなどがその理由ということ。
「賛否」分かれる総裁選の前倒し、その行方が注目されている。