記録的な暑さ...牛も夏バテ 食欲低下で牛乳の量や質に影響 24時間の送風も対策追い付かず
衰えることのない強い日差し...9月2日の福島県内は16の観測地点で9月として最も高い気温を観測。35℃を超える猛暑日となるところもあった。街の人は「過去一暑いと思います。今までよりも紫外線も強いですし、肌に刺激がきますね」と話す。
ところで、9月2日は語呂合わせで「牛乳の日」。この暑さが牛乳にも影響を与えているようだ。
福島県磐梯町にある中川牧場では、連日の暑さで乳牛も夏バテ気味に...食欲が低下し、搾乳にも影響が出ていた。
代表・中川拓哉さんは「夏場は他の時期に比べると、牛乳の出が1回の搾乳で1頭あたり2キロ~3キロぐらい減ってしまう。一日で100キロ近く乳量が全頭平均すると落ちてしまっている」と現状を語る。
福島県酪農業協同組合によると、2025年7月の牛乳の出荷量は約3050トンと、これまでで最も少なくなった。
この牧場では、換気扇を24時間フル稼働し牛舎内の気温を下げているが、それでも対策が追いつかないという。
代表の中川さんは「暑さが続いてしまうと乳量が落ちてしまうだけではなく、乳質がちょっと悪くなってしまったりする。夏場は、質を大事にしていきたい」と話した。
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