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9月7日投票のいわき市長選挙 現職・新人・前職が三つ巴の選挙戦 各候補者の主張は 福島

投票日が迫る福島県いわき市の市長選挙、現職と新人、前職が三つ巴の激しい選挙戦を繰り広げている。福島県にとっても要となる自治体の選挙、各候補者の主張を紹介する。

■現職・新人・前職の3人が争う選挙戦

9月7日、決戦の日を迎えるいわき市長選挙は、現職の内田広之(うちだひろゆき)さん(53)、新人の宇佐美登(うさみのぼる)さん(58)、前職の清水敏男(しみずとしお)さん(62)の3人の戦いとなっている。




■内田候補の主張「経済・子育て・防災・復興」

2期目を目指す現職の内田広之さんは、文部科学省での勤務経験や福島大学の事務局長を務めた経歴を持つ。「まだまだ道半ばでありますんで、是非皆さんのお力添えをいただいて、もう一回市長をやらせていただきまして、医療の充実も図っていきたい」

経済政策に重点を置きながら、子育てや防災、復興などに関する政策を実現したいとする内田さん。防災庁を誘致し、いわきを「国際防災都市」にすることや医師をさらに80人増やし医療体制の充実をはかりたいと訴える。

現職・内田広之候補は「魅力のある子育ての環境、教育の環境を作り、そして遊ぶ場所をもっともっと作って、そして一旦首都圏に出てもですね、いわきに帰ってきたいよっていう人を増やして、いわきの可能性をもっともっと引き出して、まちづくりをしていきます」と話した。


■宇佐美候補の主張「医療・命を守る仕組みづくり」

衆院議員を通算2期務めた経験を持つ新人の宇佐美登さんは、市長選に4度目の挑戦。
「いわきの医療が心配ではありませんか?本当に、数だけ増やしてもだめなんですよ」

実現したい政策のうち最も重点を置くのは「医療・命を守る仕組みづくり」とする宇佐美さん。広大ないわき市の医療体制をカバーすべく、市の北部に拠点病院を作ることや、子どものいじめを防ぐための条例づくりなどを掲げる。

新人・宇佐美登候補は「1番は命を守るというポリシーで私は動いてますし、そこが足りてないと思います。ですから、医療の問題ももっとやるべきことがいっぱいあるし、医療であり、経済であり、教育もオンリーワンの教育で、1人1人のやりたいことをしっかりと応援する仕組みを作っていきたいと思ってます」と話した。

■清水候補の主張「経済対策・子育て・教育」

2期8年・市長を務めた前職の清水敏男さんは、市議会議員・県議会議員の経験も持つ。「私は今回の湯本駅前の再開発を見直し、もっともっと賑わい創出に繋がる、そんな再開発にしていきたいという風に思っております」

清水さんが特に重視して訴えるのは「経済対策」と「子育て・教育」に関する政策の実現。国との人事交流を強化し、新たな企業を誘致することや首都圏や仙台との高速交通網の整備、小学校での給食費の無償化などを掲げる。

前職・清水敏男候補は「新しい工業団地を整備して企業誘致を進め、働く場をいわき市に作って参りたいと思っております。働くことによって収入を得て、そして結婚して子育てをする、そういった好循環なまちを作っていきたいと思います」と話した。

県の人口の6分の1あまりを占める広大ないわき市。かじ取り役を決める選挙は、7日投開票される。