10月は値上げラッシュ 3024品目が値上げ 一方で食料品や日用品の値下げに踏み切るスーパーも
衣替えと装いからも秋の訪れを感じるが、10月1日から半年ぶりの「値上げラッシュ」が来てしまった。どんなものが値上げするのか。
■10月から値上げするのは3024品目
まずはペットボトル飲料、25%価格がアップするものもあり、1本200円台になるものも出てる。そして、福島でも消費量が多い納豆や豆腐。パックご飯も更に値上げとなる。
他にも、焼酎や日本酒などのアルコール飲料や焼き肉のタレなどの調味料も値上げすることになっている。
帝国データバンクが発表している月別の値上げ品目の推移。10月の値上げは3024品目。半年ぶりの値上げラッシュで今年2番目に多くなっている。ただ、11月・12月と値上げは落ち着く予想で、今が踏ん張り時と見られている。
■値上げ品目の7割が「酒類・飲料」
3000品目を超える値上げのなかで、全体の7割を占めるのがアルコールを含む「酒類・飲料」。ペットボトル飲料の中には、1本200円になるものもある。
イオン東北・商品本部の高橋智行さんは「原材料またはエネルギーコストが、やはり非常に上昇している状況が続いています。そういったなかで、物価高騰が厳しい状況が続いていますので」と話す。
■スーパーはPB商品などを値下げ
消費者の苦しい声に応えるために、小売店も試行錯誤だ。店内を入ってすぐのコーナーでは「安さで勝負」と書かれている。イオン東北では、10月1日からプライベートブランドとナショナルブランド、合わせて約110品目の値下げに踏み切った。食料品・日用品が10円から100円安くなっている。
買い物客は「子供たちが食べる食材が一番値下げしてほしいものかなと思うので、そういうもの(値下げ)があるのは嬉しいですね。ありがたいですね」と話す。
イオン東北の高橋さんは「コスト削減の取り組みであったり、お取り引き先様と協議を重ねながら、全てはお客様をまずは第一と言うことで」と値下げの背景を話した。
止まらない物価上昇に、消費者も小売店も知恵を絞る日が続く。